開院5年目を迎えて 平成28年5月
昨年10月で開業して4年が経過しました。当初は、看護スタッフが4人と受付4人でスタートしたのですが、現在の看護スタッフは20人で受付スタッフ5人の所帯になりました。
クリニックのある豊中市は人口が40万人弱で、当院は阪急宝塚線の服部天神駅前にあり若い世代から年配の方まで幅広く住む地域です。宝塚沿線を中心に大阪市や池田市、尼崎市からも受診していただいています。
これまでの診療の経過から当院のあり方を改めて振り返って見ます。
1)かかりつけ医としての役割
婦人科検診や不正出血や膣炎の症状など様々な症状に対して気軽に相談できるクリニックとして正確な診断と適切な治療を心がけます。
2)妊婦健診ならびに分娩
妊娠から分娩(帝王切開を含む)まで一貫して助産師と共同した関わりを重視した妊娠管理を行って参ります。特に母乳保育を希望される方にはそのコツも含めた丁寧な指導を行っています。
3)不妊治療
不妊症の定義は「妊娠を希望して1年間妊娠しないケース」に変更されました。不妊治療で大切なのは初期段階の検査です。ちょっと妊娠しづらいかな?と感じた方の受診にも対応しています。
4)診療体制のバックアップ
緊急時には豊中病院、淀川キリスト教病院、千船病院などと連携しています。大阪北摂地域は基幹病院が充実していて治療の必要性に応じた対応が可能です。
私が日頃心がけているのは、今目の前にあることに集中することです。患者さんがクリニックを訪れる時間を大事に思い、安心を与え不安を取り除いてあげることが我々の役割です。医療の知識や技術は日々進歩しており、我々もその流れに従った努力は必要です。しかしどの時代でも変わることのない患者さんと医療者との心の通った親身な関わり方はずっと維持していくべきだと思っています。
うめかげレディースクリニック
院長 梅影 秀史